依頼者の名前、職業、年齢、住まいの地域 | S様 会社員 静岡 |
契約期間と料金 | 3ヶ月の契約 100万円 成功報酬30% |
別れたい状況 | DV彼氏からとにかく逃げ出したい |
S様のご相談内容
S様は3年間付き合っていた彼氏から日常的にDVを受けていましたが、暴力に慣れてしまい、何をされるか分からないという恐怖から別れを告げることができませんでした。
帰宅するたびに彼氏がいつキレるか分からない状況に怯え、心身ともに疲れ切っていたS様は、仕事にも集中できず、出口の見えないトンネルをひたすら歩き続けているような気持ちに陥っていたそうです。
最初に受けたのは、冗談半分でデコピンをされる程度のもので、当初は気にしていなかったものの、暴力は徐々にエスカレートし、殴られたり蹴られたり、物に当たり散らして部屋がめちゃくちゃになるといった状況に発展していきました。エスカレートしたDVは止まることがありませんでした。
DVがエスカレートするにつれてS様の体には痣が増え、弊社にご相談いただく直前には首を絞められるまでに至り、いつ命を落とすか分からない危険な状況に陥ってしまいました。
身の危険を感じていたものの、逃げ出すと何をされるか分からないという恐怖や、彼氏が職場を知っているため職場に迷惑がかかることも考え、S様は我慢を続けていました。しかし、解決の見通しが立たず苦しむ中で、別れ工作の依頼を検討し、弊社に頼っていただくことになりました。
弊社のカウンセリングルームでご相談いただいている最中も、彼氏からの連絡は止まず、S様が時間的にも束縛されている様子に、担当者も胸を痛めました。
別れ工作の提案を行うにも、15分おきに彼氏からの連絡が入り、説明が途切れ途切れになってしまいました。2時間の面談中に10回ほど連絡が入ったため、面談を一時中断し、一旦S様には帰宅していただきました。
日を改めて面談の続きを行った際には、S様の痣がさらに増えており、面談中に涙ながらに「助けてほしい」と強く訴える様子が見られました。
その日にすぐ対応できることをお伝えすると、S様は即日ご契約を結ぶ決意をされました。方法についてはすべて弊社にお任せいただく形で契約書を交わし、命の危険がある状況であるため、速やかに別れ工作を実行に移すことになりました。
別れさせ工作の第一段階
DVを行う男性は、基本的に心が弱く、自分よりも肉体的に弱い女性にしか暴力を振るうことができません。
S様の彼氏(ターゲット)も他のDV加害者と同様、弱い立場の女性にのみ暴力を振るうタイプであることが、S様からの話から事前にわかっていました。そこで、ターゲットに接触し、彼の言い分を引き出すとともに、自身の行為が犯罪である認識があるかどうかを確認しました。
DV行為が逮捕や傷害罪での起訴に繋がること、また傷害罪の罰則が「15年以下の懲役または50万円以下の罰金」(刑法204条)と非常に重いものであることを、ターゲットに伝えました。多くのDV加害者がこの罰則を知らないため、ターゲットにもこの情報を吹き込みました。
ターゲットに傷害罪の罰則に関する情報を伝え、さらに、近隣に知られた場合には通報される可能性があることも示唆しました。また、他人の実例として、DV加害者が実際に逮捕され刑務所に入ったケースもさりげなく話すことに成功しました。
別れさせ工作の仕上げ
第一段階が成功した後、ターゲットがS様に対して『訴えを起こさせない』ように圧力をかけてくる可能性があるため、事前にS様へ「その話題を振られたら、相手の言うことをとりあえず肯定するように」とアドバイスしました。
しかし、S様の言葉を完全に信じきれないターゲットは引き続きプレッシャーをかけ続けてきました。そこで、工作員が別の角度からターゲットに圧力をかけ、ターゲットを揺さぶる方法を取りました。
DV加害者は多くの場合、内面が弱く、自分に降りかかる問題には過剰に反応する傾向があります。そのため、プレッシャーに耐えられなくなると、逃げる習性があるのです。
ターゲットも内面が弱い人物であったため、その弱さを利用して現在のS様との関係を重荷と感じるように仕向けました。ターゲットは次第にS様との関係について深く悩むようになり、少しずつ心が離れていき、ついには縁を切ることを真剣に検討し始めます。
さらに、工作員がターゲットの味方を装いながらプレッシャーをかけ続け、「別れたほうが良いのでは」と誘導していきました。その結果、ターゲットはプレッシャーに耐えきれず、最終的にS様と無事に別れることができました。
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