沼田まほかるさんの著書に「ユリゴコロ」という小説があります。
吉高由里子さん主演で映画化もされているので、ご存じの方も多いかと思いますが。
「ユリゴコロ」とは、以後殺人鬼になる幼い頃の主人公が
「あの子にはユリゴコロが無いから、、」
と話されていた事を聞いて「ユリゴコロ」を探すのですが、「ユリゴコロ」とは「拠り所」の聞き間違えでした。
悪い事をしようとした時に浮かぶ、悲しませたくない人の顔の事を、この作品では拠り所「ユリゴコロ」と表現しています。
「浮かぶ顔がないから、ストッパーがなく悪い事をしてしまう」
逆もしかりで
「喜ばせたいと浮かんでくる顔があるから踏ん張れる」
ある意味人間の本質であると思います。
小説と映画ではだいぶ印象の違う作品になっていますが、書評を書きたいわけでもなく、映画レビューを書きたいわけでもないので、気になる方は読むなり観るなりしてみてください。
恋愛においても、ユリゴコロになれていないから浮気をされます。
大事にされないのも、雑な扱いをされるのも、気持ちを考えてもらえないのも、相手にとってあなたがユリゴコロではないからです。
逆にユリゴコロの存在を若い内に認識できた人は、自分1人の幸せではなく、相手を含めた上での幸せを目指すので、お金を稼ぐ能力を身に付けたり、本当の意味で強かったり優しかったりします。
母子家庭の男の子などはいい例だと思います。
ユリゴコロとは、傷つけたくない人、守りたい人、裏切れない人、悲しませたくない人です。
自分の欲望や弱さや狡さに対抗する、自分ではなく、自分以上に大切にしたいと思える存在がいる事を、いかに早く認識できたか。
ユリゴコロを持っていない人とは恋愛しない方が身のためですね。
大体クズですから。
そして、あなたをユリゴコロにしてくれる相手を選べるか、なれるかどうかが、恋愛の明暗を分けます。
あなたの泣き顔を見たくない人は、傷つけるとわかっている事をわざとする事はありません。
絶対に。
浮気、暴力やモラハラ、ストーカー行為や過度な束縛など、あなたが悲しむ恐れがある事を、しないのではなくできないんです。
あなたが苦しんだり悲しんだりする事は、自分が苦しむよりも悲しむよりも更に上なのですから、できるわけがないんですよね。
それでも自分の欲望で動く人はユリゴコロがありませんので、今すぐ駆け出して、探しに行ってください。
ちょーダッシュして欲しい。
ユリゴコロを持たない人が恋人なら、今すぐ慌てて、巻きで逃げ出してください。
ちょーダッシュで。
一生持てない人もいるのでね、ユリゴコロ。
自尊心をゴリゴリに削られて、ボロボロにされてもいい覚悟を持てる人だけ残りましょう。
わたしは逃げます。
ではごきげんよう。
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